外科

当科は、日本外科学会指導医・専門医、及び日本消化器外科学会指導医・専門医が常勤し、日常診療で最も多く見られる消化器を中心に、乳腺、甲状腺、呼吸器、血管など様々な臓器の手術を行っております。
また、日本静脈経腸栄養学会NST（栄養サポートチーム）稼働施設として院内の栄養管理や褥瘡治療において指導的な役割を果たしています。
鳥取大学器官再生外科と密接な交流をもち、専門医を招聘した手術を行っています。毎週火曜日には血管外科胸部外科より医師を派遣していただき、専門外来を行っています。
また、病態制御外科とも交流を持ち、状況により患者様を紹介したり、逆に紹介していただいたりしています。

主な外科的疾患

当院で取り扱っている主な外科的疾患を紹介いたします。

消化器の外科的治療

胃・十二指腸（上部消化管）、小腸・大腸（下部消化管）、肛門、胆嚢（胆道系）の治療を行っております。胆石症には、腹腔鏡下胆嚢摘出術を標準術式としています。鼡径ヘルニアには、術後の痛みが少ない半吸収性メッシュを用いた手術を行っております。

腹腔鏡手術

日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤しており、前述の腹腔鏡下胆嚢摘出術の他、腹腔鏡下虫垂切除術、腹腔鏡下ヘルニア修復術、腹腔鏡（補助）下胃切除術、腹腔鏡補助下大腸切除術、等を症例に応じて行っています。

乳癌、甲状腺の外科的治療

乳房を温存する縮小手術を行っています。また、不必要な腋窩リンパ節郭清を省略するため、センチネルリンパ節生検を適用しています。甲状腺は良性腫瘍、癌、バセドウ病などの手術を行っております。

肺の外科的治療

気胸に対する胸腔鏡手術、肺良性腫瘍、悪性腫瘍手術を行っております。

血管疾患の治療

ペースメーカの植え込みと管理を行っております。
末梢血管に対する下記のような病気に対する手術や治療を行っております。

• 動脈の狭窄や閉塞に対する血管拡張術、ステント治療、バイパス手術など
• 下肢静脈瘤に対する硬化療法、高位結紮、ストリッピング
• 深部静脈血栓症、リンパ浮腫、足趾壊疽等の治療
• 透析用内シャントの作成手術・修復手術
• 静脈リザーバー設置術（化学療法用・中心静脈栄養用）

救急外科治療

急性腹症を中心とした虫垂炎、絞扼性イレウスなど、救急を要する手術。
急性動脈閉塞に対する血管内治療や血行再建。
徐脈性不整脈に対する一時ペーシング。

その他

癌化学療法、緩和治療、乳癌精密検査を行っております。

主な医療設備など

• ハイビジョン内視鏡手術セット
• マンモグラフィー
• 乳腺・甲状腺・血管超音波診断装置
• 特殊手術器具
• ベッセルシーリングシステムリガシュア
• 超音波凝固切開装置
• 術中超音波装置、
• 半導体レーザー凝固切開装置
• アルゴンレーザー凝固装置

NCD症例登録について

当院外科は、2011年より、National Clinical Database（NCD）への症例登録に参加しております。登録情報は匿名化され、患者様にはこの登録によって不利益が生じることはありません。
登録に際して、患者様に公告することが義務付けられておりますので、お知らせいたします。お問い合わせは、外科外来またはNCD事務局にお願いいたします。