地域医療総合支援センター
特徴
地域医療総合支援センターには医師、看護師、社会福祉士、事務員が配置され患者様の受診予約や変更手続き、入院・転院調整や退院の支援などを業務としています。地域の皆様に、より安心で安全な医療が提供できるように、院内及び外部機関と連携を密にし、患者様をご支援させていただいています。
また、平成30年から訪問診療に取り組んでいますが、令和3年10月より医師を増員し、更に患者様のニーズに柔軟に対応できるようになりました。通院が困難になられた方や通院手段が難しい方など安心して医師の診療を受けていただいています。今後も積極的に地域へ出向き、患者様を支える境港市の基幹病院としての役割を果たしてまいります。
その他、入院中の患者様には相談窓口を設け、入院中の診療や看護・介護また医療費についてなど様々なご相談に対応しています。中でも済生会の根幹事業の一つに医療費の支払いなどお困りの方々に救済として無料低額診療事業を展開しております。この事業は医療費の支払いにお困りの患者様に診療費の一部または全額を免除させていただき経済的な理由による受診控えや治療中断などを防ぐための一助になっています。令和5年度は延べ16,920人の方に無料低額診療を適用させていただき診療費の減額・免除を行いました。
コロナ禍にて面会制限等制約はありますが、これまでも、これからも当院を利用される患者様を中心としてご家族様、ご支援者様、広くは地域の皆さまにご利用いただけるよう明るくオープンな地域医療総合支援センターを目指してまいります。
主な事業内容とその対象者
退院支援
当院に入院された患者様を対象として、退院後の療養生活に不安や問題のある患者様に対し多職種で支援を行う
訪問診療の対象となる患者様
当院の内科を受診されている方で通院が困難な方
無料低額診療の対象となる患者様
住民税非課税世帯の方など
患者相談
当院を利用されている患者様、ご家族様が対象
紹介患者様の受診予約手続き
地域の医療機関からの紹介患者様の診察予約、受診報告など
主な業務内容とその簡単な流れ
退院支援について
退院後の療養生活にお困りのないよう院内、院外の関係者と協働で患者様、ご家族様をご支援いたします。
- 看護師や社会福祉士が入院前の暮らしの様子を伺います。
- 入院後医師、病棟看護師、他の職種及びケアマネジャー、在宅サービス事業所の職員様と患者様の情報を共有しながら退院後を見据えた支援を入院中からご支援いたします。
- カンファレンスなどを通して専門職が意見を出し合いすり合わせ、患者様にとってベストな支援を提供していきます。
- 必要に応じてご自宅へ訪問させていただき、退院前に最終の調整を行います。
(施設へご入所を希望される場合も、施設側の担当者と退院に必要な項目について調整いたします)
訪問診療について
医師1名と看護師1名がご自宅まで診療に伺います。
- 事前に患者様、ご家族様と面談を行い同意書にご署名を頂いた上で訪問日時などの調整を行います。
- ご自宅で簡単な医療行為も行います。(血圧測定、輸液、採血、カテーテルの交換、創傷処置、超音波検査など)
- お支払いは後日、当院の窓口にお越しください。(患者様の状況に合わせ対応いたします)
詳しくは、訪問診療のページをご覧ください。
無料低額診療について
医療費負担の軽減
~医療費にお困りの方は、ご相談ください~
社会福祉法人である済生会では、社会福祉法に基づき、経済的にお困りの方に対しての無料低額診療事業を実施しており、医療費の減額や免除を行っています。
<対象となる方>
原則として以下のいずれかの条件に該当される世帯です。
- 市県民税非課税世帯
- 国民健康保険料減免世帯
- 国民年保険料減免世帯
- 就学援助世帯
- 市民税減免
など
<診療費減免の申請手続きについて>
申請手続きは、医療ソーシャルワーカーが対応しています。
経済状況等を伺い、院内で書面審査し適用となるか、検討させていただきます。
減免の対象にできない料金等も、詳しくは、地域医療総合支援センターでご説明します。
[具体的な流れは下記のとおりです]
-
- 病院にお越しいただく前に、お電話でお問い合わせください。必要書類についてご説明いたします。
(必要書類)
・標準負担減額認定証 ・年金通知書 ・世帯課税証明書など - 上記必要書類持参のうえ当院正面玄関カウンター「患者相談」窓口でお尋ねください。
- 社会福祉士がご対応いたします。「医療費の支払いについて」とお伝えください。
持参する書類として、保険証など所得状況がわかるものをご持参ください。手続が迅速に行えます。 - 申請書にご記入いただきます。
- 社会福祉士が手続き後、病院の審査を受け、認定されれば診療費の減額・免除が受けられます。
- 病院にお越しいただく前に、お電話でお問い合わせください。必要書類についてご説明いたします。
<相談窓口>
地域医療総合支援センター(患者相談窓口) 正面受付カウンター
<お問合わせ>
まずはお電話でお問合せください
直通電話 0859-42-5805
代表電話 0859-42-3161
患者相談
入院中の診療・看護・介護に関することなど、様々なご相談に対応しています。
- 場所:正面玄関カウンター「患者相談」窓口
- 時間:平日8時30分~12時30分まで
- 対応者:社会福祉士など
地域医療総合支援センター看護師も対応いたします。 - 相談後:ご相談内容を伺います。直ぐに回答、解決ができない場合は、多職種で週1回対策について協議し、改めてご回答いたします。
- 過去の相談内容:診療費の支払いについて、無料低額診療について、介護保険の手続きについて、診療・看護内容について、接遇について
紹介患者様の受診予約手続きについて
患者様をご紹介くださる場合は、下の「紹介患者連絡票」にご記入いただき、地域医療総合支援センターへFAXしてください。
地域医療総合支援センターで予約を取りましたら、「受診日連絡票」と、「予約票」をFAXいたしますので、患者様へお渡しください。
<お問い合わせ先>
患者様のご紹介について、不明な点がございましたら地域医療総合支援センターまでお問い合わせください。
地域医療総合支援センター
FAX・電話番号 (0859)42-5805
FAX受付時間 8時30分~16時30分
休診日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
他
患者相談対応、紹介患者予約受付(主に関連医療機関様から、転院依頼対応、病床調整)、診療録開示請求対応
診療実績・活動実績など
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|
件数 | 704 | 697 | 894 |
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|
総人数 | 32 | 35 | 30 |
件数 | 338 | 273 | 241 |
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|
総人数 | 19,784 | 15,150 | 16,920 |
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|
件数 | 83 | 65 | 76 |
関係機関との取り組みなど
なでしこプラン事業
地域貢献を目的として従来より行っている済生会独自の取り組み
- 地域の催しに対し済生会ブースを出展し、「無料健康相談」「出前講座」などを行っている
- 地域の催しの際、「救護」依頼に看護師を派遣している。
- 米子保護観察所が行う更生保護事業に協力している。
- 地域の公的機関等(市役所、社会福祉協議会、観光協会等)と連携し、様々な事業を協働、協力し行っている。
- 社会福祉協議会が行うフードエイド事業等に協力(災害備蓄食品の提供)している。
- ソーシャルインクルージョン(イオンモールと協働で「未来に向けた持続可能なまちづくり」への取り組みについて計画中
その他
- 紹介患者予約受付・変更(主に関連医療機関様の先生方からの依頼について対応)
- 転院相談の窓口
- 診療録開示請求受付窓口
今後の展望
境港市においても少子高齢化は進み、ご高齢者様のお一人世帯は増加しています。様々な支援策が講じられていますが、残念ながら深刻な病状となってから当院を受診されるご高齢者様も少なくありません。
この様な問題等を含め幅広く対応するため、平成26年地域包括ケアシステムの構築により「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるように「住まい」「医療」「介護」「生活支援」「介護予防」のサービスを包括的に受けられる仕組みが構築されました。このシステムのもと、一人でも多くの方が自宅で元気に過ごされることを目標として、当院は患者様を中心とし関係機関との連携を密に行ってきました。
今後もこの結びつきをより固く強いものにし、患者様のご要望に丁寧に対応していきたいと考えています。お困りの際には頼っていただけるような地域医療総合支援センターでありたいと考えます。