膵臓(すいぞう)がん検診
当院では、この度、膵臓がん検診を始めました。
膵臓がんは初めのうちは症状に乏しく、また通常の人間ドックや検診では早期に膵臓がんを発見することが難しいのが現状です。
この検診は、血液検査・腹部超音波検査(飲水法)・腹部MRIを膵臓に特化して行い、膵臓がん及び膵臓がんに関連する所見を早期に発見することを目的にしています。
国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービスによると、膵臓がんは罹患数・死亡数ともに増えてきています。罹患率は10万人あたり34.8人、死亡率は10万人当たり30.5人といわれています。5年相対生存率は8.5%(2009~2011年)と、今も治療に難渋するがんです。しかしながら、その治療法は少しずつ進歩しております。完治させるためには、がんを小さい早期のうちに発見し治療に結びつけることが大切です。
◆この検診の方法
- 血液検査(CA19-9,DUPAN-2)
- 腹部超音波(エコー):膵臓のみの観察。膵臓をよく見るために、当院が用意したお水を飲んでいただきます。
医師からの指示で飲水制限のある方は、お水を飲んでいただけません。お申し出ください。 - 腹部MRI:膵臓のみの撮影です。
◆このような方におすすめします。
- 近親者に膵臓がんになった方がいる方
- 遺伝性膵癌症候群
- 糖尿病
- 慢性膵炎
- 遺伝性膵炎
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍
- 膵嚢胞
- 肥満
- 喫煙、大量飲酒
- 膵臓が心配
◆以下の方については当検診をお断りいたします。
- 膵臓がんの既往がある方はお断りします。主治医のもとで、適切に診療を受けてください。
- 次の機器を装着されている場合
心臓ペースメーカー、体内除細動器、人工内耳、脳室腹腔シャント
- 次に該当される場合、この検診が実施できない場合があります。お申し込みの際、健診センターにご相談ください。
膀胱留置カテーテルのDIBキャップ、脳内クリップ、体内ステント、人工弁、金属を使用した整形外科手術、閉所恐怖症、入れ墨、金属使用の差し歯、インプラント、マグネット入れ歯、受傷等による金属片の混入、妊娠中又はその可能性
◆他の健診・検診、また、当院外来受診とは同じ日にお受けいただけません。
◆結果については、後日、書面を送付いたします。当日の結果説明はございません。
◆検診費用:27,500円(税込)
◆ご希望の方は、お電話にてご予約ください。説明書・同意書・問診票を送付いたします。
また、以下のPDFをプリントアウトしていただくこともできます。