子宮がん検診
◆子宮がん検診は、おもに子宮頸がん検診を指します。
子宮頸がんはわが国の女性では罹患する人(かかる人)が多く、20歳代後半から増加しはじめ、特に30~50歳代で多くなります。
検診でがんを早期に発見して治療することにより、子宮頸がんで亡くなることを防ぐことができます。また、検診で前がん病変(がんになる前の状態)を発見することにより、子宮頸がんの罹患を防ぎます。早期に発見できることで、妊娠の可能性を残すために子宮を温存できることもあります。(出典:国立がん研究センターがん情報サービス)
◆子宮頸がんとHPVの関係
子宮頸がんの発生は、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)の感染が関連しています。多くの場合、ウイルスが検出されるのは一時的で自然に検出されなくなるといわれていますが、持続的に検出される状態では、数年~数十年の時間をかけて、前がん病変を経て、子宮頸がんになります。
子宮頸がんの大部分は性交渉で感染するHPVが関与していることが分かっていますので、20歳以上で性交渉が一度でもあれば、子宮頸がん検診を受けることがすすめられます。性交渉がない期間が続いても発病のリスクがありますので検診を受けることが必要です。(出典:国立がん研究センターがん情報サービス)
◆この検診の方法
当院は大学病院女性診療科の先生にお願いしております。(月曜日・水曜日・金曜日)
子宮の入り口(子宮頸部)を綿棒等でこすって細胞を採取し、それを顕微鏡を用いて細胞の形態変化を調べます。
◆HPV検査について
細胞診と同様に採取した細胞を検査し、HPVに感染しているかどうか調べます。
◆このような方は検診の必要性を相談してください。
性交渉の経験がない方については、子宮頸がん検診を受ける利益を示す証拠はこれまで示されていません。問診の際に検診の必要性について説明がされますので、受けるかどうかを相談することができます。
◆このような方は検診ではなく、医療機関を受診してください。
不正出血がある場合(月経(生理)以外に出血がある、閉経したのに出血があるなど)や、月経が不規則などの症状がある場合には、子宮頸がん以外の病気(子宮体がん)の可能性もあるので、検診ではなく、すぐに医療機関を受診してください。
◆会社の健診や人間ドックにも追加していただけます。(要予約)
◆ご予約は、お電話または健診センターまでお越しください。
◆結果については、後日、書面を送付いたします。当日の結果説明はございません。
◆検診費用
子宮がん検診(細胞診・エコー) 6,284円(税込)
同時にHPV(ヒトパピローマウイルス)検査 +5,235円(税込)