ヘリコバクター・ピロリ菌検査
胃がんの約90%はピロリ菌が原因であると報告されており、日本は胃がん罹患率及びピロリ菌の感染率が高い国の一つです。当院健診センターでは、血清ピロリ菌抗体を測定することができます。
◆このような方におすすめします。
- これまで、ピロリ菌検査を受けたことがない方
- 胃カメラや胃X線検査で、胃炎があるといわれた方
◆次のような方は注意が必要です。
ここで行う血清ピロリ菌抗体は、過去に感染したことを示唆することはできても、時間の経過に伴い、自然に又は偶然に薬の飲み合わせ等で除菌されたことを示すことは難しいです。また、除菌療法を受けた後、血清ピロリ菌抗体はすぐには陰性化せず、年単位でゆっくりと低下していくものです。現在の感染状態を厳密に証明することはできません。ですので、次のような方は、消化器内科を受診され、別のピロリ菌検査を受ける等、担当医と相談してください。
- これまでにピロリ菌検査を受けて、陽性だったが、除菌療法を受けていない方
- これまでにピロリ菌検査を受けて除菌療法も受けたが、その効果を判定したい方
- これまでにピロリ菌検査を受けて除菌療法も受け、除菌成功と言われたが、もう一度確かめたい方、再感染が心配な方
◆血清ピロリ菌抗体陽性の方には、消化器内科受診をおすすめします。
- 当健診センターで受けた胃カメラ検査・胃X線検査の結果と合わせて検討し、除菌療法をおすすめしております。消化器内科を受診してください。
- 胃カメラ検査・胃X線検査を受けていない方は、消化器内科を受診して、相談してください。
◆血清ピロリ菌抗体陰性の方へのご注意
- この検査が陰性でも、一部の方にはピロリ菌が感染している場合があることがわかっています。胃カメラ検査の結果、現在の感染が疑われる場合は、他のピロリ菌検査をおすすめする場合があります。この場合は、消化器内科を受診してください。
- ピロリ菌が感染していなくても発生する胃がんもあり、また、食道がんや十二指腸がんなどもあります。定期的な胃カメラや胃X線検査をおすすめします。
◆ご予約は、お電話または健診センターまでお越しください。
◆結果については、後日、書面を送付いたします。当日の結果説明はございません。
◆検査費用
当健診センターのピロリ菌抗体検査には2種類あります。
検査内容 | 検査費用(税込) | |
血清ピロリ菌抗体のみ | ピロリ菌感染の有無を調べる検査 | 2,200円 |
血清ピロリ菌抗体とペプシノゲン検査 | 胃がんリスク検査(胃炎(萎縮)の進行度)とピロリ菌感染の有無を調べる検査 | 3,850円 |